義父(当時85歳?)は免許証の更新の際に、認知症が発覚しました。
75歳以上の高齢者は免許証の更新の際に認知機能検査を受ける必要があります。
義父は検査をパスできずに更新ができませんでした。認知症の恐れありということで、医師の診察を受け認知症が確定しました。
で・す・が~~!
私はかなり昔から認知症なのかなぁ?運転が恐ろしすぎる~と思っていました(>_<)
義父が72歳くらいの時から義父の運転する車にのせてもらっていましたが、道路標識には気づかないし、一方通行には気づかない。子供ちゃんが運転するゴーカートに乗ってるような感じでした・・・。
その当時私は車の運転免許を持っておらず(現在も原付のみ)交通ルールもよくわかってなかったのでまだ乗れていましたが、免許持ちだったら怖くて乗れないです。何が幸いするのかわかりません(笑)
振り返って思い出してみると、義父の場合認知症が疑われる症状としては以下の順番で現れました。
1.同じものを間違えて何度も買ってしまう。
2.スーパーに出かけて、財布を忘れて帰ってくる。
3.家の鍵が見つからない。
4.久しぶりに会った孫に年齢を何度も尋ねる。
5.さっき話したことを忘れる。
6.レストランでトイレに行った後、自分の座席がわからなくなる。
7.朝方、昔働いていた職場に出かけようとする。
8.夜中に出かけて、家に帰る道がわからなくなる。
9.自分がどこにいるのかわからなくなる。
10.家族の顔がわからなくなる。
幸いにも、家族に対して暴力的な言葉や行為はなかったので比較的穏やかに過ごせたように思います。
デイサービスでは時間や場所の制限がある為、すべて自分の思い通りにならないのでたまに声を荒げることがあったそうです。
私は嫁の立場だったので、良い意味で”他人事”でした。
息子である夫や義母は、忘れてしまう義父のことが納得いかないことも多いようで、ついつい強い口調で話してしまい、ケンカになったことに後から後悔していたようです。
そんな時、私は義母にいつも言っていました。
「お義父さんは、覚えていませんよ。だから大丈夫です。」
お義母さんは覚えてないのが残念だから、ついつい強い口調で話してしまう。でもお義父さんは覚えていません。きっと忘れてくれる。だから大丈夫です。
ある意味残酷な話です。
今の楽しい記憶も覚えてくれていないなんて、なかったことになるなんて・・・たまらない。
だから、たまには愚痴ったり口喧嘩しちゃうことがあってもいいと思います。
良い意味で忘れてくれるから。